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雷鳴の夜

第50章 別れ話

少し気分を落ち着かせようと

タバコに火を付けた

「私にもちょうだい」

普段なら絶対言われない

むしろ少し嫌そうな顔するくせに

ほんとに今日の翔は少しおかしい

タバコを揉み消しキスをしてなだめようとしたら

「んっ…やっ…」

拒絶?もしかして…

昼間の不安が押し寄せる

「タバコ欲しかったんじゃないの?」

少し余裕があるふりをして聞く

「欲しかったのはタバコ…キスじゃない…」

なんだよそれ…黒い物が心を渦巻く

強引にキスをし徐々に深く濃くすれば

いつもの様に抵抗が弱まる

そのままソファーに押し倒す

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