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雷鳴の夜

第17章 支え合う

いつまでも骨壷を撫でる翔…

涙が溢れそうになるのを耐える

「翔…昨日守るって言ったの訂正していい?」

不思議そうに俺を見る

「俺が翔を支えるから翔も俺を支えてよ」

「…なんで…」

「俺の両親はもういない姉貴も義兄も死んだ
肉親と呼べるのはお前だけだ
お前までいなくなったら俺は…」

「まーくん…」

「お前を育てる自信なんて無い
正直不安だらけだ…
だから翔…俺を支えてくれ」

うまく言葉に出来ないが賢い翔の事

きっと俺の気持ちは伝わるはず

翔の顔を見つめたらニヤッと笑った

「いいよ…支える…何があっても味方でいる
まーくんも私を支えて味方でいてね」

「当たり前だ」

俺もニヤッと笑い返す

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