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雷鳴の夜

第23章 出会い

遺骨は結局粉末にして二人を混ぜ小瓶に入れた物と

それぞれを加工して作ったペンダントヘッド

翔の許可を貰い俺の分も作った

墓はいらないと翔は言う

本当なら寺とかに頼んだ方が良いのだろうが

気の済むまで手元に置けばいいとそのままだ

二人の生活も慣れてきた

相変わらず食欲は前のように戻らず

元々標準より小さいが痩せて更に小さく見える

表情も乏しいが笑うようにはなった

徐々に回復はしているが…

学校の保健室からは明らかに

PTSDの症状のため

カウンセリングを受けた方がと勧められた

受けさせた方が良いのだろうが

あの日のトラウマか病院に行きたがらない

大きい病院はなおさらだ

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