エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
「……え……?」
カウンターにいるはずの先輩の姿がない。
どこに……!
私は鉄パイプを構えながら辺りを見回す。
だが、先輩の姿はどこにもなかった。
恐怖に身体が小刻みに震え出す。
入口が開いているため、そこから逃げた可能性も高い。
「変なやつ……」
私はボソッとつぶやくとドアを閉めた。
いないなら幸いだ。
このまま逃げてくれればいい。
そうしてくれたら、自分も仕事に戻れる。
「さて、この汚い厨房を綺麗にしますか」
私は鉄パイプをドアに立てかけると、近くにあったエプロンと三角巾を身に付けた。
このエプロンと三角巾は女将さんが用意してくれたのだろう。
「よし! 頑張るぞー!」
気合いの掛け声と同時に、背後から口を塞がれた。
「んんー!!」
そのまま後ろへと引き倒され、うつ伏せの体勢で私は台に叩きつけられた。