エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
なんとか武器になりそうな錆びたパイプがあった。
長い間使われていないのだろう。あっちこっちに小さな虫や錆がこびりついている。
本当は触りたくないが、これも自分の身を守るためと言い聞かせ、パイプを手に取るとドアへと向かった。
「怖い……」
ドアに耳を寄せながら、鉄パイプを構える。
高鳴る心臓を押さえながら、私は鉄パイプを強く握りしめた。
カチカチと時計の音が室内に響く。
室内に静寂が広がる。
ドクンドクンと、心臓が高鳴る。
私はゆっくりと息を吐くと、覚悟を決めた。
いつまでもここで怯えていても、時間の無駄だ。
扉を開けて襲いかかってきたら殴ろう。
私はそう決意すると、一気に厨房のドアを開け放った。