エッチな女子達の事情
第2章 加納由香
「わっ……!!」
ジュースを取ろうとした手が滑り、光のバッグにメロンソーダが入ったコップが落ちた。
「ヤバッ……!!」
どうしよう!? 何かの資料だったらマズイな!!
「お、おしぼり!!」
慌てた手つきでおしぼりを奪い取り、光のカバンを拭き取るが、間に合わない。
おしぼりは緑色の液体を吸い取るだけだ。
ラチがあかない……!!
「防水か!? このバック?」
私は革製のバッグを持ち上げると、素早く反対側のソファーに移した。
「資料、無事でいてくれよ!!」
祈る気持ちで光のカバンをひっくり返した。