エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
「俺の彼女に気安く触んな」
いつのまに来たのか、彼が真正面からスバルさんの腕を掴んでいた。
「いっ…………!」
ミシミシと、スバルさんの手首が嫌な音を立てる。
「今すぐその汚ねぇ手、離せよ」
彼はスバルさんの骨がギリギリ折れない程度で、ようやく手を離した。
「いってぇぇ……」
だらりとぶら下がった手首を押さえながら、スバルさんが呻いた。
その様子を、禰豆子ちゃんは驚いた様子で眺めている。
「禰豆子、大丈夫か?」
「え……あ、う、うん……」
彼はスバルさんに触られた肩をさすると、禰豆子ちゃんの頬に優しく触れた。
禰豆子ちゃんはキョトンとした様子で、彼を見つめている。
「夜まで会えないからな」
「そうだね……」
「お前、ほんとにあいつと店やる気かよ?」
彼が不服そうに問いかけると、彼女は少し困ったように「うん」と頷いた。