エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
いよいよ開店準備にかかることになった。
荒れ果てた店内をくまなく掃除しながら、開店準備へと取り掛かる。
「杏里ちゃん。そこの台拭いて」
「あ、はい」
私は先輩に台を拭くように言われ、私はしぶしぶ台拭きをラックから取ると、台を拭き始めた。
ああ、本当なら杏寿郎さんと一緒に出来たのにな……あのバカ女将のせいで……
そう思うと、拭き取る手にも力が入る。
ゴシゴシと汚れを拭くように台を拭く私に、先輩が注意をしてきた。
「杏里ちゃん。そんなに雑に拭かないでよ。ちゃんと手順守って」
「はい……」
先輩の指摘には腹が立つが、ここで怒れば全てが水の泡になる。
私は湧き上がる怒りを堪えながら返事をすると、手順通りに拭き始めた。