エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
台を拭き始めた辺りで、先輩がいきなり店の外へと出ていった。
私は構うことなく、台を吹き続ける。
別に先輩がいなくても作業はできる。
言っては悪いが、むしろ居ない方が助かる。
そんなことを考えながら台を拭いていた私は突然、背後から何者かに抱きしめられた。
「なっ……!!」
大胆すぎる行動に、私は目を見開いた。
力強く抱きしめられた腕が杏寿郎さんに似ている。
もしかして、会いに来てくれた……!
私は期待を胸に振り返った。
「え……!?」
そこには……
外に出ていったはずの先輩がいた。
先輩はダラダラとよだれを垂らしながら、私を抱きしめている。