エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
「僕が出ていったと思って、油断したでしょ?」
「ひっ……!」
先輩が背後から頬を擦り寄せてくる。
私は気持ち悪さに顔をしかめた。
「いいねぇ。その顔、そそられるよ〜」
顔をしかめる私に気を良くしたのか、先輩が背後から私の胸を揉んできた。
布越しからでも感じる先輩の手付き。
気持ち悪い……
こんなこと、杏寿郎さん以外にはされたくない。
「や、やめてよ……! 離して!」
私は台拭きを持っていた手を、振り返りざまに先輩の顔面へと叩きつけた。
「ごがっ……!」
勢いが強すぎたのか、先輩は鼻から血を流しながら吹っ飛んだ。
私は素早く拳を握りしめる。
万が一、先輩が攻撃を食らわせても反撃できるようにだ。
「ハア! ハア! ハア!」
私は荒い息を吐きながら、先輩が反撃して来ないかを伺った。