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子犬、拾いました!

第4章 お互いの誕生日

「取り敢えず、明日はお昼前には家出るね」

「わかった」

男じゃないと納得はしてくれたものの、未だ不安そうな陽太くん。



「…あのさ、この前言おうとして、止めたことだけど…」

「ああ、電話の時の?」

「うん、あの時の電話の相手って……  瑠菜さんの彼氏?」


え!? なんでそんなことになってるの!?


「ちがうよ!私彼氏なんていないから! あれは弟だよ」

「そうなの? 良かった~。随分親しそうに話してたから、俺、てっきり彼氏だと…」

「何?私に彼氏がいたら困る?」


ちょっと意地悪に聞いてみた。


「ええ!? それは… えっと…」


しどろもどろになる陽太くん、可愛いな。 いじめてごめんね。


「冗談だよ。取り敢えず、私に彼氏はいないから」

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