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子犬、拾いました!

第1章 拾った

「何だかほっとけない子だったなぁ」


リビングに入って、温かいココアをいれた。


ピンポーン


「チャイム? 誰?こんな時間に…」

少し怖かったので、ドアスコープを覗いた。


え!?


慌ててドアを開けると、さっきの彼が立っていた。

「あの… 電車なくなっちゃいました…」

「あ、そうか。ごめんなさい、気がつかなくて。 取り敢えず上がって下さい。そこじゃ寒いでしょう?」


彼の腕を引っ張り、部屋に入れた。


「引き止めたのは私だから、タクシー代渡しますね」

「いや、いいですよ。 ただ慌てちゃって、戻って来てしまって…」

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