テキストサイズ

子犬、拾いました!

第1章 拾った

「すみません、本当に。ご厄介になっちゃって…」

「良いよ。気にしないで。 こうなったのも私のせいだし…」


彼にリビングのソファーに座るよう促し、台所へと向かう。


「ねぇ、あなた名前はなんていうの? 私は沖津瑠菜っていうの」

「あ、僕は時壮陽太といいます」

「陽太くんね。ココア飲む? あと、タメ口で良いよ」

「…ありがとう。瑠菜さん」


照れくさそうに陽太くんが笑った。


「ココア飲んだらお風呂に入りなよ。本当に風邪引いちゃうね」


私は可愛い弟みたいな陽太くんがすっかり気に入っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ