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君がスキ

第3章 にのあい勉強会

Aside

マズイ…非常にマズイぞ…。

勉強会3日目。

にのちゃんが、良い成績だったらなんでもしてあげるみたいなこと言ったからやる気は一気に上がったんだけど、成績がヤバイ。

こんなんじゃデートとか程遠いよ…。

中学とかは部活にいそしんでて、勉強なんて最後の最後にちょこっと頑張ったって感じだから、基礎もなにもありゃしない。

ちっくしょう、これならもっとちゃんとやっとくんだった…。



…でもっ、ちょっとはわかるようになったしっ!!

もしかしたら、追い上げるかもしれないしっ!!

負けないもんっ!!(何と勝負してるかは知らないけど)


和「相葉くん、顔が怖いよ。」

…ハッ!

気づかないうちに、顔に心情が表れていたらしい。

にのちゃんが不振そうに見ている。

雅「あっ、えーっとね…な、何でもないよ!」


あきらかに何でもなくなさそうな答え方だったろうな…。

自分でもわかるもん。


雅「あっ、それよりここの丸付けお願い!」

和「えっ、…うん。」


…ごまかせたか?


あ~でもどうしよう。俺丸付けしてもらうと、たいていバツばっかついて返ってくるんだよな…。


そんでにのちゃん怒らせちゃうんだよなあ…。


でも、今日は違った。

和「相葉くん、すごいじゃん!間違ってるとこ一ヶ所しかないよ!」

雅「えっ…。」

見てみると、確かにバツはひとつだけだった。

しかも、問題数が少ないわけでもそこだけ簡単な分野でもないのに。

えっ、これってもしかして、俺ってちょっとはできるようになってたりするの?


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