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オレの創造者

第5章 再生

 「もう少しでお湯が沸くから待っていてね」

 そう言う彼女の動作を見守る。
 不自然なところは見当たらない。

 フィルターにお湯が注がれて、白い湯気がフワリとのぼり、芳醇な香りが立ちのぼる。

 やっぱりオレは目が覚めている。
 こんな鮮明な夢なんて、オレ史上初も初だし。

 「どうぞ」

 彼女がいれてくれたコーヒーを持って、テーブルでふたり、いくつかの会話をした。

 コーヒーのこと、仕事のこと、彼女のこと、自分のこと。。

 そして、もともとが夜だったけれど、もう夜半。
 オレが男で、彼女が女である以上は、このままだらだらとここにいるべきではない。

 そう思って、口を開く。

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