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その日、常連さんが来店。

「いらっしゃいませ～」
「来たよ石井ちゃん。今日は誰にしようかなー。」

俺と大して歳が変わらない常連の滝田さん。

決まった子を指名しない。

その日出勤している子の中から一緒に飲む子を決めている人だった。

「今日は誰いる？おっ！エリカいるじゃないか。今日はエリカにしようか・・・ん？」

滝田さんの視線が何かを捉えて止まった。

「なぁ、石井ちゃん。今日は何かのイベントか？」
「いえ、今日は何も」

「一人チャイナ着てる子見えたけど？あの子誰？俺知らない子じゃん。付けて。」

「あ、はい。わかりました。エリカはどうしますか？」
「エリカはいいや。今度で。」
「了解しました。お待ちください」

「彩さん、お願いします。あそこのテーブルお願いします。」
「はい！わかりました。緊張しますけど・・・頑張ってきます！」

ちらりと見えた彩の姿を滝田さんは認識したようだった。

彩はひきつりながらも笑顔を見せていた。

可愛い・・・つっちーが気に入るわけだ。