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my life

第11章 my life-本性

部屋に戻ると千絵も戻ってきていた。

「お帰り~。さっきの子たちが夜ご飯一緒に食べようって。無駄に広い部屋を取っちゃったみたいで、招待されたの。一緒に行こう!」
「はぁ?さっき会ったばかりの奴と!?・・・ま、いいか。」

千絵と二人でいるより考えこまなくて良いかと安易な考えでそいつらの部屋に向かった。

「お!いらっしゃい!千絵ちゃんと旦那さん。俺、崇って言います。こいつは龍之介。急に誘っちゃってすみません。ゆっくりしていってください!酒代は俺たち持つんで。」

ロンブー淳似の崇がわちゃわちゃと動いて案内してくれた。

予想通り、千絵は男たちと会話を楽しんでいた。

あまりしゃべらない俺に気を使ったのか龍之介が話しかけてきた。

「今日は突然すみませんでした。俺は彼女いるんですけど、崇が彼女とちょっとこじらせちゃってて。彼女と連絡が取れないって悩んでいたんで、元気づけるための旅行を計画したんですけど・・・男二人の旅行って時点で失敗でした。」
「友達のために旅行ってえらいな。・・・男だけはきついけど」

龍之介と顔を合わせて笑った。

「あいつ、彼女にベタ惚れだったんです。けど、バカやっちゃって。結婚する前に遊び倒す!って言い始めて、色んな女に手を出し始めたんです。その中にちょっとヤバい女がいて。借金抱えることになってしまって。それから彼女に避けられてるみたいで、連絡が取れないらしいんですよ。」
「結婚前に遊び倒すねぇ。その彼女可哀想だな。」

「はい。可愛い子だったんですよ。崇と付き合っていなかったら俺が付き合いたいくらい!」
「へぇ。そんなに可愛いんだ。見てみたいな。」

「・・・たしか・・・俺の彼女と4人で取った写真があったはず。見たら驚きますよ~。惚れないでくださいねって俺の彼女じゃないか。」

わははと笑いながら龍之介はスマホを操作しだした。

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