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ダブル不倫 〜騙し、騙され

第2章 2

 優子は仰向けにされた。電気が点いたままで、両方の膝が開かれる。
 
「やだ、灯り……消そう? 恥ずかしいよ」
 
 優子は自分のそこに手のひらをかざした。まだ、照明は消していない。
 
 優子の手をとり、修一が覆いかぶさる。片側の胸の膨らみが冷たい手のひらに包まれ、柔らかく弄ばれる。もう一方を唇に含まれ、飴玉のように舌で転がされる。
 
 修一の唇が優子の下腹を這う。茂みが啄まれる。そして唇にキスを落とすように優子のそこにぺったりと修一の舌が貼り付く。蜜を掬うように優子の溝に舌が伸びる。
 
「いくよ……」
 
 再び修一の身体が覆いかぶさる。先ほどまで修一が舌があった場所にバネのような《《修一》》が当たっている。夫の体重が落ちた。身体の柔らかい場所がグッと押される。
 
「あんっ……んっ……」
 
 優子は喉元を開いた。
 
 修一は唇を一文字に結んだ。
 
 ぐにゅっ、と修一が身体の中に満たされる。子宮が身体の奥に押し込まれたあと、ゆっくりと夫の腰にシャクられる。にちゃ、にちゃという粘着質の音がベッドルームに広がる。
 
「ああ、さっきの話しだけど、…………んっ、ああっ、ほら、加古川先生……だっけ……かわいいわね?」
 
 夫の動きが止まった。
 
 クニュっと、優子の身体が柔らかくなった修一を搾るように押し出す。
 
「修一さん……?」
 
「…………ご、ごめん……優子、きょ……今日は疲れてるんだ……」
 
「大丈夫、修一さん、大丈夫ですか?」
 
 ――……大丈夫な訳ないよね。
 
 修一は優子に背を向け、寝息を立て始めていた。

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