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廃屋的B少女

第3章 ゲッセマネの園

PM3:00、校舎の裏庭…昼休み…そして、僕の視線の先には美しい顔立ちの少年、この少年が嫌いだ!美少年と云う名の種族を苦手としている、その癪に触る自信満々な態度、上から人を見下したような…

「廃墟ですれ違ったの、お前は気付かなかった?」

ヤベ、ヤバい…とても自慰に耽っていたとは云えない。

落ち着け、落ち着け、状況は絶望的と云う他ないので血の気が失せるのを覚えたΣ(・Д・。)あわわ。

若し暴露されたら僕は完全にOUTかも知れない・・・・

「ひとりぼっちで隠れて哭く何てお前らしくないよ」

セーフ、セーフ、後は適当に調子を合わせていれば。

色素の薄い髪に整った顔立ち、茶色い瞳。

ガサッ、ガサッ、ペリッ―、

何やらダンボールの箱にガムテープを貼り付ける。

「郵便局に持ってけこれ」

「わ、わかりました、って、何でやねーん、ド阿呆!」

「帰るついでやろ…」

なるほど、なるほどって奴は僕の通学路や自宅の位置を知っているのだろうか?クラスのリーダー的存在の少年は不登校に陥った僕のことを色々気にしてたような…

(∂∬ノД∈)口…(し(=△=。)。これ何かな?

「郵便局に持ってくように頼まれてんやろ…」

ゆうちょ銀行ですね、ちゃんとしました。

「褒美に術を教えてやろう…」

「なるほど人間を魂の情報ごと保管する技術か?これを応用すれば、もっと面白いことに使えそうだよね…」

373と云う名前のその美少女が振り向いた先には学者風の醜男、おそらく少女に因りて顕現した使い魔の類だ。

その美貌はアイドル顔負けのルックスと云ったそれとは一線を画していた、心の闇を抱えたミステリアスな少女と云った雰囲気だった…続く(・。)っ)…

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