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廃屋的B少女

第1章 ヤコブの梯子

不幸にしてそうしたものの侵略を受けたまでのことで、悪意に汚染されたこと自体、僕たちの純粋潔白さの証拠ではないか?崩壊と喪失はあくまで向こう側からやって来た、が、そうした不意打ちを蒙った自分の中には空洞のようなものが、ぽっかりと口を開けてしまっていた。

銀の弾丸などない、今更、その存在の空白を身に染みて実感するのは遠慮する、もう魔法は存在しない、それは端的に云うと現実逃避だった。

穿った視点で見ればエゴイズムが巡り巡ってブーメランの如く自分の頭を直撃した訳だ、社会的な存在としての人間と生物としての人間は常に矛盾する。

サタンは魔術を使い人間の欲望を一時的に叶えるが結局は人間を殺してしまう、だから僕には遅かれ早かれ同じ結末しかない、生物学上は、もっと身も蓋も無くて生存競争に破れた馬鹿者が淘汰されるのは自然の摂理だ。

プラトン曰く「肉体が魂の墓」であると云う時その解答をも示唆している、内にある魂は開放される時を待つ。

小さく丸まっていつもその合図を待っていた、背中の
チャックを開けてくれるコの到来を待っていた。

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  | / ̄ ̄ノ 人
  ヒ_)、_(_ノ ノ) く(=。)っ)
   丶_)ー(_厂

射撃の的になりたくなければ小さく丸まってれば…

ピンヒールの足音、懐かしい声、

「約束しただろう?」嬉しかった。続く(・。)つ)…

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