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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第2章 出会い

自室にいてくつろいでいると、インターフォンの音がした。
マンションの入り口が見えるカメラを覗くと、某有名宅配業者の制服を着た人が立っていた。

その人が抱えている荷物が大きいことを把握して、そういえばこの前電子レンジをネットでポチッた事を思い出した。
「はーい、今開けます」私は、そう言ってマンションの入り口の鍵を解除する。

その数分後、再び玄関のインターフォンが鳴った。
私は印鑑を持ってドアを開ける。

そこにいたのは、茶髪の少しチャラそうなお兄さんだった。
「お届け物です。ここに印鑑お願いします!」お兄さんはドアを開けて目が合うと、無愛想にそう言った。

「はい」私は言われるがままに印鑑を押して、荷物を受け取ろうとする。
しかし、荷物は思ったよりも重かったので落としてしまいそうになる。

「危ねぇ!」お兄さんは一か八かの所でキャッチしてくれる。「ありがとうございます」と私は咄嗟にお礼を言う。

「良かったら、玄関まで運びましょうか?」

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