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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第6章 捕獲

そう、茶髪から黒髪になって何だか纏っているオーラも変わっているけどそこにいたのは裕一さんだった。

彼は頬に添えた手を離した。

私は分かってくれたのかと思って口を開こうとする。
しかし、その瞬間片腕を引かれ近くの壁に追い込まれてしまった。

ゴン。と少し鈍い音がするくらい、彼は壁に右手を置いた。「どういうつもりですか?」私は怖いけれど、そう尋ねる。

「なんで、何でそんなに冷たい目で俺を見るの。俺は数カ月、君に会いたくて触れたくて仕方なかったのに」
彼はそこまで泣きそうな顔をしながら、一息で言った。

そして、壁に追い込んだ私の足の間に自分の足を入れ込んだかと思うと顔を近づけてくる。

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