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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第3章 進展

バイトから帰って、夜ご飯を作っているとインターフォンの音が聞こえた。

そこにいたのは、この前の宅配業者のお兄さんだった。
「今開けます」私はそう言ってロックを解除し印鑑を持った。

その数分後玄関の鍵を開けると、彼はまた無愛想に「お届け物です」と言って印鑑を求めてくる。
私は印鑑を押しながら「この前はありがとうございます。」と言った。

彼は忘れていたのか、一瞬沈黙して「あぁ、あの時の」
と呟いてから「当然の事をしただけなんで気にしないで下さい」と言った。
そして荷物を私に渡して会釈をして、去っていった。

茶髪で顔も綺麗だから、チャラそうだと思っていたけれど無愛想でいい人だな。
昔から、チャラい人が苦手な私は彼に好感をもった。

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