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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第3章 進展

面と向かって会えて嬉しかったとか言われると、ときめいてしまうのは恋愛偏差値が低いからなのか。どちらにせよ、ドキドキしてしまったのだ。

それからというもの、私たちは宅配の度に世間話のようなどうでもいい会話を交わした。
今日のご飯はなんだったとか、天気が良くて洗濯物が乾くとかほんとにどうでもいい話を。

そのうち彼が川上 裕一という名前で近くの国立大学に通う先輩であることや、バイトを掛け持ちしているのは一人暮らしの生活費をかせぐためであることが分かってきた。

あれから2ヶ月ほど経って最近は手が触れ合う度に微笑みあったり、何だかむず痒い関係。友達以上恋人未満みたい。





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