
お面ウォーカー(大人ノベル版)
第6章 ヒーローがいるなら、これもいる。
「なんか、負けそうな名前やけどなぁ……予想屋、あんたならどっち買うよ」
予想屋は、耳にかけた鉛筆を取ると、競馬新聞に丸をつけた。
「そうじゃな。わしが狙うなら、走りがキレる、2番のプッツンプリンだな」
「ぜんぜん違うやないか」
「寒くて頭が働かねぇんだよ。でも、第4レースは間違いないってのはあるんだけどなぁ。寒いねぇ~」と予想屋は鼻をすする。
「わかったよ、缶コーヒー買ってきたるわ」
「兄さん、そこはカップ酒じゃなきゃ」
「贅沢言うな!」
良夫は、渋々コンビニに向かった。
場所は変わって、とあるお寺の境内の広場。ここでは、毎月最終日曜日に、フリーマーケットが開かれる。
漠間と三島くんは、ここで場所を借りて露店を開き修理した電化製品や玩具等を売っている。そして、その横には二足歩行だったはずの剣道練習用ロボット、コテ・メンドウジャが飾られていた。
外に持ち運ぶ際、扉にぶつけて足の部分が大きく破損。急遽、腰から下の土台を、廃車だった公道走行可能な四輪バギーの本体を取り付け、二足よりスムーズに動けるように改造した。
「三島くん、わしはコテ・メンドウジャの仕上げを受け持つ。店を頼むぞ」
「かしこまりました」
三島くんは、ブルーシートを広げ、テレビやDVDレコーダー、コンポに空気清浄機等、大小数十点の商品を並べる。
寒さのせいか、まだ、露店として品物を広げている者は少なく、客もまばらだが、剣道ロボット、コテ・メンドウジャに目を惹かれてくる者が何人かいた。
「はい、いらっしゃいませ。50インチのテレビ、八千円。箱無しプレステセブン、中古だけど五千円、どうです?」と三島くんが、声を上げる。
予想屋は、耳にかけた鉛筆を取ると、競馬新聞に丸をつけた。
「そうじゃな。わしが狙うなら、走りがキレる、2番のプッツンプリンだな」
「ぜんぜん違うやないか」
「寒くて頭が働かねぇんだよ。でも、第4レースは間違いないってのはあるんだけどなぁ。寒いねぇ~」と予想屋は鼻をすする。
「わかったよ、缶コーヒー買ってきたるわ」
「兄さん、そこはカップ酒じゃなきゃ」
「贅沢言うな!」
良夫は、渋々コンビニに向かった。
場所は変わって、とあるお寺の境内の広場。ここでは、毎月最終日曜日に、フリーマーケットが開かれる。
漠間と三島くんは、ここで場所を借りて露店を開き修理した電化製品や玩具等を売っている。そして、その横には二足歩行だったはずの剣道練習用ロボット、コテ・メンドウジャが飾られていた。
外に持ち運ぶ際、扉にぶつけて足の部分が大きく破損。急遽、腰から下の土台を、廃車だった公道走行可能な四輪バギーの本体を取り付け、二足よりスムーズに動けるように改造した。
「三島くん、わしはコテ・メンドウジャの仕上げを受け持つ。店を頼むぞ」
「かしこまりました」
三島くんは、ブルーシートを広げ、テレビやDVDレコーダー、コンポに空気清浄機等、大小数十点の商品を並べる。
寒さのせいか、まだ、露店として品物を広げている者は少なく、客もまばらだが、剣道ロボット、コテ・メンドウジャに目を惹かれてくる者が何人かいた。
「はい、いらっしゃいませ。50インチのテレビ、八千円。箱無しプレステセブン、中古だけど五千円、どうです?」と三島くんが、声を上げる。
