不埒に淫らで背徳な恋
第4章 【許されぬ略奪でしょうか?】
人として終わってるでしょ?
だから捨ててくれても構わない。
めちゃくちゃに傷付けてもいいから
別れて…………
顎クイされてハッとした。
「また考えてるでしょ?瑠香さん、何で僕だけを感じてくれないんですか…?」
「違っ…!あぁ…っ」
抱きかかえられて上になった。
浅かったのが奥深くまで入ってきて縛られた手が胸筋につく。
「腰、動いてますよ?この感覚、忘れないで…?瑠香さんを中イキさせられるのは僕だけでしょ?」
「はい……っ」
頷きながら絶頂する私はふしだらで卑猥なのかな……
垂れる唾液を舐められて舌を絡ませる。
「まだ欲しい…?」
真っ暗な中で静かに頷く。
繋がったところが熱くなってとろけそう。
見えないから余計感じてしまう。
もうダメ……!
「無理っ…!もう無理だよ…!」
「どうして欲しいですか?」
「いって…?快くんと一緒にいきたい」
「こんな締め付けて……ズルいのはどっちですか」
「わかんない……」
何も考えられないよ……ずっといってる。
快くんの体温だけを感じて絶頂してるの。
凄く幸せだよ…?
解かれて自由になった手は目隠しを取り腕を回す。
強く抱きついてホールドする。
ドクドク…と来てる。
「快くん……またかけて?顔に出して」
激しく突かれた後、目の前でゴムを外して勢い良くかけられた。
淫らな口元に飛び散る。
そのまま含んで綺麗にしてあげる。
全部指で拭って飲み込んだら抱き締められた。
「嫉妬深くてごめんなさい…」
こうして謝ってくる時は本当、大型犬みたい。
見えない尻尾が見えてくる。
さっきと全然目つきが違う。
可愛くて……ズルい。
何でも許してしまうじゃない。
顔を擦り寄せてきてキスして…って顔。
自然と重なる唇。
縛られて少し赤くなった手首を見て猛省してる。
でももうしないなんて言わないで。
「快くんがするから感じるんだよ…?」
興奮した私に興奮してたでしょ…?
毎回とは言わないけど……またしてくれたら嬉しい、かな。
そう言ったらまたキスされた。
ずっとずっと優しいキス。
まだまだ溺れてたい………