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不埒に淫らで背徳な恋

第5章 【贖罪することが救いなのでしょうか?】





「昼間、大丈夫だったんですか?」




束の間の休憩タイム。
まさか核心をついてくるとは。
言うべきか、言わざるべきか。




「うん……」




「何か辛そうな横顔だったから…」




ウソ……顔に出てた!?
まぁ、泣かれて辛かったよ。
フッと笑う。




「今日……10秒だけ」




会いたい……時間ちょうだい。
誰にもわからないように小指だけが絡み合う。
それがOKのサインだ。




「仕事片付けます」と戻るセリフにドキドキしていた。




本当なら帰ってすぐ稜ちゃんに問い詰めたい気持ちもある。
さっきまではそう思っていた。
お義母さん何とかしてよって。
二度と会社に来ないでと言わせてもよかった。




でも、佐野くんの顔見たら……もうどうでもよくなった。
全部取っ払ってくれる。
全てから解放してくれる。
包み込んでくれるの。




10秒だけ………魔法の言葉だね。




残業だと嘘をついて足を運ぶ。
何の躊躇いもない。
二度目の快くんの部屋。
ドアが開いたらもう魔法にかかってる。






手を伸ばしてキスから始まる。




言葉なんてなくてもちゃんとわかってる。
1秒でも長くくっついてたい。
離れても…離れても…足りないくらい。
決して会社では見せない顔してるの。




それがゾクゾクするんだって。
ギャップ萌えってやつ?
それに当てはまるらしい、私って。
ただバレないようにしてるだけなのに。
まぁ、願ったり叶ったり…か。




「瑠香さん……こっち」




そっと手を引かれベットへ。
脱がせる…?脱がせて。
触りながらキスしてるから。
声漏れてるよ…?久しぶりだから…?
ちゃんと禁欲してた…?




「本当に……僕以外してないですか?」




確かめるように膨らみに舌を這わせる。
フッと笑ったら下を脱がせて股の間に顔を埋めてきて身体が善がる。




怒ってるの…?焦ってる…?
気持ち良い……もっと激しくして。
旦那としたのかもって思ってる…?
するわけないじゃん……
でも勘違いしながらされたらダメ……
興奮しちゃう。




不安なの……?可愛い。
足を支えてくれてる手を引いて自分の胸へと当てた。
ここも触って……同時に撫でて。
そんなに気になるなら確かめてよ。
他の誰に抱かれたのか。








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