
不埒に淫らで背徳な恋
第2章 【秘密を共有するのは罪ですか?】
「え……」
「今だけは…外してください」
そう言ったキミは指輪を噛みながら私の指から外してしまった。
「僕が預かっておきます」と上着ポケットに入れてしまう。
不思議だね………
後ろめたさや背徳感を取り除いてくれたみたいでよりゾクゾクした。
そのままネクタイを外してあげたら私のブラウスにも手をかけてくる。
互いにボタンを外していく。
はだけた身体に目を奪われた。
引き締まったお腹。
厚い胸板に思わず触れる。
私も肩からはだけて脱がされた。
薄暗いとはいえ下着姿になって急に恥ずかしくなる。
「見せてください……綺麗だから」
「あ……でも持ってない、ゴム」
「あ……そうですね、僕も持ってません」
だけど火照る身体……見つめ合う視線。
その瞳に映る私は何を考えているの…?
優しい眼差しが包み込んで……
「最後までしなくても愛し合えます」
「え…?」
「ゴムがないなら僕はしません、絶対に」
「佐野くん…」
「我慢するので良い子良い子してください」
「アハハ……」
頭を差し出してきた佐野くんの細く柔らかい髪に触れ撫でた。
ヤバ………可愛い。
ナデナデからの上目遣い……本当、犬みたい。
手のひらからキスが始まって
腕……首……耳……唇。
膝をついたまま身体を起こしたら
胸にもキスを落としてきた。
再びスイッチが入った彼を抱きしめる。
「ん……」
反応する私を下から見ながら攻めてくる。
焦らされて…焦らされたあと。
ホックを外され露わになった胸に顔を埋められて快楽の波に飲み込まれていった。
頭の芯まで電流がはしったみたい。
長机に寝かされ覆い被さられた身体。
抱きしめるたびにほとばしる汗。
欲しがる唾液。
何度も痙攣して頭がボーッとなる。
こんなに気持ち良くて何度もいきまくったのは初めて。
「も、もう無理だよ……」
さっきからずっと言ってる。
でも彼の指はやめてくれない。
「いってください……いく時の顔、めちゃくちゃ色っぽい」
