不埒に淫らで背徳な恋
第3章 【破滅的な愛でしょうか?】
舌の上にコンドームを乗っけてそのまま口で装着してあげる。
一度、やってみたかったんだよね。
上手くいって良かった。
これ、凄く気持ち良いらしいよ。
彼もトロンとしてる。
「上になっていい?」
欲情が止まらない。
自分で挿れたい。
悶える姿を見下ろしていたい。
奥まで突き上げられていってみたいの。
少し入っただけで震えた。
頭の中が真っ白になって何も考えられない。
勝手に動く腰つき。
私……こんな淫らになれるんだ?
感じて声を抑えれずに漏らしている自分の姿に更に感じてしまう。
奥まで当たってる。
頭のてっぺんまで電流がはしる。
何度も痙攣して腹筋に手をつく。
「待って…待って快くん…!いってる……まだいってるってばぁ…!」
待ってくれない刺激に耐えれず後ろに倒れて抜けた。
そこからの彼の攻めにどれだけいかされたのかわからない。
もう力が入らない。
頭がボーッとする。
「僕もいっていいですか…?」
「うん……いって?」
充分過ぎるくらいいかされた。
こんな情熱的であらゆる欲望を満たしてくれるセックスは初めてだった。
単純にハマってしまいそう。
激しさに腰くだけるかと思った。
結局最後は私もいかされた上で彼も果てる。
余韻も愛で溢れてる……溺れそう。
シーツに身を隠しながら触れ合う唇が終わりを知らない。
徐々に煽ってしまう。
もうヤバい……疼いてる。
彼の手を自ら胸に持っていく。
彼なら甘えただけですぐ回復してくれる。
狂ったようにいかせてくれる。
「好きです……まだしたいです」
シーツを避けられて露わになった胸に舌が這う。
再び吐息が漏れた時。
切らずにいた私の携帯が鳴り響いた。
こんな時間の着信なんて、稜ちゃんしか居ない。
さっきメール送りそびれたままだった。
二次会なんて今まで遠慮してきたし心配してかけてきたんだろう。
怪しまれない為に出なきゃ。
身体を起こしカバンの方へ行こうとした瞬間。
後ろから抱きしめられ動けない私は逞しい腕の中だ。
「行かないで……まだ帰らないで」
耳元でそう言われたら振り解けない。
出ないと怪しまれちゃう………
しばらく鳴り続けた着信は途絶えた。