不埒に淫らで背徳な恋
第4章 【許されぬ略奪でしょうか?】
こうなれば身体を反転させて私からの壁ドン状態だ。
びっくりした顔……思った以上のリアクションしてくれるね、いつも。
だからつい虐めたくなる……
「次はないからね…?」
密着させた足。
見上げる顔はネクタイで引き寄せ唇を奪う。
本当のお仕置きは、煽るだけ煽ってからの放置プレイだ。
優しく舌を絡ませては離れる。
「もっと舌出して……」
こんなこと言ったらどうなっちゃう…?
ゆっくり出した舌に吸い付いて離さなかったら…?
押し倒さないで……まだ途中なのに。
「唾ちょうだい……」
私の舌に垂らしてよ。
糸引いて垂れ落ちた唾液を味わいながら再びキスをした。
首に手を回して激しく絡み合う。
彼の手が私の胸に触れてきたからそこでゲームオーバー。
固くなってるところもおあずけね…?
乱れた服も髪も直し、彼についたグロスも拭ってあげる。
「これがお仕置き……続きはまた今度」
「今度っていつですか?」
食い気味に聞いてくる。
乱れた前髪を整えてあげたら優しく微笑んでこう言うの。
「良い子にしてたらね」
いつからこんなこと言うようになったんだろう。
わざと待たせて……怒らせて……激しく奪われることに興奮を覚えて。
ギラついた瞳でめちゃくちゃにして欲しいからすぐには与えないで禁欲させてしまう。
限界を何度も経験させて私にぶつけてほしい。
その顔で……また私をその気にさせて………
さっきみたいなキスで翻弄して………
それらは全て、偶然なのか
必然なのか
その答えはわからない
今もずっと………