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社長と私

第3章 最後にもう一度だけ

別れをいつ言うべきかずっと悩んでいた

社長から触られそうになるたび、それとなく避けていた

社長との強烈な快楽は私の身体に染み付いていて、離れる勇気がなかなか持てなかった

しかし、夫からの愛情を感じる度に罪悪感で押しつぶされそうになる気持ちが強くなり、社長との関係に疲れてしまったのだった

「社長…少しお話しがあります」

退勤する前にそう言うと

「分かった、19時には終われるから、いつもの店で待っててくれないか」

「はい…」

社長に背を向けて、社長室を出て行く

大丈夫、大丈夫、今日こそ言う

深呼吸をしながら、歩き出した

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