ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第82章 傑と悟
七海「……頻脈出てる。ひなの貧血じゃない?なったことある?」
夏樹「うん。ひなのは貧血持ち。喘息もある。」
わたしが答えるより先に夏樹が答える。
七海「それなら病院行った方がいい。ひなの今から行こう。車で送るから。」
…ん?く、くるま??
夏樹「は?傑車あんの?」
七海「うん。俺いつも車で来てる。」
えぇ!?
大学に車で通うって、そんなことある!?
だから、傑は正門までも一緒に帰ったことなかったのか。
夏樹「はぁ!?車で来てるってマジかよ…。20才すげーな…」
七海「そう?他にもいるよ、車通学。駐車場に学生ちらほらいるもん。」
夏樹「いやいや、いるかもしれないけど少ないだろ。お前何者だよ…」
七海「それより、早くひなの病院連れて行こう。主治医の先生には連絡取れる?」
夏樹「それなら俺が連絡する。連絡先わかるから。」
七海「OK。じゃあ、お願い。」
と、わたしは2人に支えてもらいながら傑の車に乗って、大学のお隣、ノワール国際病院へ。