
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第83章 王子か鬼か
「ハァ…ハァ………ハァ…ハァ……」
「そろそろ横になるか?」
コクッ…
発作が落ち着きベッドに横になると、五条先生は聴診しながら、
「ひな、朝になったら一緒に病院行くぞ。」
って。
「やだ、行かない…もうすぐテストだから。勉強しないと…」
「ダメだ。熱もあるのに勉強してる場合じゃない。」
え、熱?
「熱はないです…」
「いいや、ある。おでこも首も熱い。7度7分くらい出てるぞ、測ってみるか?」
と言われたけど、五条先生の手のひらセンサーで十分なので首を横に振った。
「どうせ明日は注射だし、とにかく一緒に行くからな。ほら、朝また起こすからもう1回寝なさい。身体休めるのが1番だぞ。」
としばらく肩をトントンしてもらい、五条先生のベッドで朝を迎えた。
