ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第83章 王子か鬼か
〜食堂〜
昼休み。
今日も偶然黒柱が揃い、みんなで昼食タイム。
宇髄「藤堂、そんな落ち込まんでも。笑」
藤堂「俺、ひなちゃんにこうして嫌われるの初めてです。」
五条「俺なんかもうどれだけ嫌われてると思ってるんですか…」
藤堂「悠仁は嫌われようが何だろうが、恋人だから絶対戻ってくるでしょ?俺は所詮ただの主治医だからさ。はぁ、ひなちゃんに嫌われるって堪えるね…。」
工藤「ただの主治医ではないと思いますよ?ひなちゃんは藤堂先生以外の主治医なんて考えられないんじゃ?」
神崎「そうですよ。そんな悩まなくても、藤堂先生は永遠の王子様だから大丈夫です。ひなちゃんが藤堂先生を嫌いになるなんて、ないですないです!」
藤堂「でもさ、結局試験受けさせなかったんだよ?ノートもまだ取り上げたまま、勉強だってさせないのに、ひなちゃんの嫌いな注射や吸入はしてって、今の俺はきっと鬼だろうな。さすがに今回は嫌われたよ。王子様でいたかったけど。笑」
工藤「そういえば、追試はいつなんですか?」
藤堂「それが、傑に聞いたら1週間後だって。その後すぐに再試があって、お盆明けに再再試みたい。」
宇髄「1週間後か。今無理させると後に響くがなー…。でも、さすがに追試は受けさせないといきなり落第させるわけにいかんし、やむを得んか。」
藤堂「えぇ。ただ、身体にかなり負担がかかるのは事実なので、昼からひなちゃんと話をしようかと。入院が伸びて長丁場になるのは目に見えているので、先にその覚悟はさせておきます。」
ということで、昼休憩後、いくつか仕事を終えた藤堂はひなのの元へ。