ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第84章 トラウマの火種
_____数週間後
ブーン…ゴォー…サァー…___
「ゲホゲホゲホッ…、ゲッホ……ゲホゲホッ!!…ハァハァ…」
藤堂「ひなちゃんあと少しだよ。頑張って。」
只今、お昼の吸入タイム。
昼と夜に毎日これをやらされるなんて、わたし本当にかわいそう。
もはや吸入が嫌だから早く退院したいって感じ。
「ハァハァ……ケホッ…………ハァ……ハァ……」
藤堂「ひーなちゃーん?鼻つまんで欲しいの?」
ギクッ…
大人になってきたら、ネブライザーもマスクじゃなくてマウスピースになった。
これを疲れてきたからって口から離すと、藤堂先生に鼻をつまんで押さえられ、逃げられないようにされちゃう。
そうなるともう息ができなくなるから、
フリフリフリ…!!
全力で首を振ってマウスピースを咥え直した。