
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第84章 トラウマの火種
「どうしてかな…ごめんなさい、ぼーっとしてたみたいで……」
と言うと、
「何悩んでるの。」
「え?」
「その顔、ひなちゃん何か考え事してる。傑たちと何かあったんでしょ。今日はこれで仕事終わりだから、少し話そっか。昼間、2人と話してて何があった?」
と、藤堂先生はベッドに腰掛けた。
……もう。笑
ほんとに藤堂先生は…
「……ふふっ。」
「うん?何、どうして急に笑うの。笑」
「いえ、すみません。なんか、やっぱり藤堂先生はわたしのことよくわかるなと思って。」
「もちろん。大切な担当患者だからね。でも、ひなちゃんのことなら他の先生達もお見通しだよ。悠仁だって、いつもすぐ気づいてくれるでしょ?」
……っ!
