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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第85章 初めの一歩

-ひなのside-




そして、その夜。




「……寝れないか?」



「……。」



「ベッド、やっぱり別々の方がよかったか?」



「……。」



「ひーな、起きてるだろ?何も言ってくれないと俺不安になるぞ。」




熱が出たり発作が起きたり、これまでにも突発的に五条先生と寝ることはあったけど、こんな冴えた状態で同じベッドに寝るのは初めて。

一足先にベッドへ入ったものの、どうしていいかわからず端の方にいると、




「何でそんな端にいるんだ。もっと真ん中で寝たらいいだろ、落ちるぞ。」




五条先生はわざわざこっちからベッドに入って来たので、慌てて反対の端まで行こうとしたら、




「ストップ。それ以上そっち行くな。」




と腕を掴まれた。

で、何を言われるでもされるでもなく、




「ほら、寝るぞ。」




そう言って五条先生は仰向けになり、ベッドの中で手を繋いでくれて…


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