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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第87章 帰るまでが遠足

-藤堂side-




「…で?そんなに愛するひなちゃんを、悠仁はいつ抱くの?」



「…っ、ゲホッ!ゲホゲホッ!!」




今日はひなちゃんが帰ってくる日。

夕方、仕事を終えて更衣室に行くと悠仁もちょうど帰るところで、




「お疲れ様。もう帰る?」



「えぇ。ひな帰ってくるので早めに帰ろうと。」



「そっかそっか。下まで一緒に行かない?」



「もちろん。…あっ、藤堂先生、もしよかったうち来ます?ひな帰るの夜なんで、ご都合良ければ軽く食事でも。」



「お、いいの?そしたらお邪魔しようかな。」




と、悠仁の家に来た。

そしたら、お酒は無しで2人ともシラフだと言うのに、仕事の話もそこそこに悠仁はひなちゃんの話ばっかり。




「俺が何かしてると後ろからすぐ抱きついてくるんですよ。背中を向けてる時によく抱きついてくるから、最近はわざと背中向けて立っとくんです。」

「夜はいつもひなが先に寝るんですけど、俺がベッドに入ると寝ながらくっついてくるんです。たまに寝る時間が一緒になる時は、恥ずかしがって手しか繋がないのに。あ、手は繋ぐんですけどね。笑」




って、悠仁からこんなに喋るなんてもう笑っちゃうくらい、ひなちゃんが好きで可愛くて仕方ないみたい。

それでもまだ、貞操をしっかり守っている悠仁。

俺から見ると、そんな悠仁も可愛くて仕方ないから、少し揶揄ってみた。


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