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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第88章 甘いお仕置き



_____数日後




あの後、わたしは検査を受けた結果、発作が起きたせいで喘息が少し出やすい状態になってしまっていて、数日入院してから家に帰ってきた。




「お仕置きって、水の入ったバケツを持って立っとくとか?」



「いつの時代の話をするんだ。」



「じゃあ、ご飯抜きとか?部屋から出してもらえないとか…?」



「そんな無意味なことするわけないだろ。」




五条先生と帰って来るなり、お仕置きが一体何なのか気になって気になって、車を降りてからずーっと後ろを付いて聞きまわる。




「なら、わたしは何をすればいいんですか…」




キッチンで冷蔵庫を開ける五条先生の後ろに立ち止まり、これ以上答えも思いつかずそう呟くと、




「何。そんな俺にお仕置きされたいの?」




と、五条先生がチラッと振り返る。




「そうじゃなくて…!お仕置きなんて、絶対痛いとか怖いとか、そういったことだから、心の準備をしておこうと思って…。」




と言うと、




「そんな苦痛を与えるようなお仕置き、俺がひなにするわけないだろ?」




ぽんぽん…



として、五条先生はまた冷蔵庫を物色する。


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