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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第88章 甘いお仕置き

-ひなのside-




ドキドキ…

ドキドキ…



背後から抱きしめる五条先生の髪から、肩や胸元に時折滴る水が冷たくてくすぐったい。

濡れてるせいか、五条先生とわたしの肌はまるで吸い付くように密着してて、直に伝わる五条先生の温もりは、温かいより熱いと感じた。




「五条先生…っ、わたし、そろそろ上がります…!」




湯船に入ってまだ5分足らず。

お風呂は10分以内、調子が良い日は15分以内という決まりだから、いずれにしろまだ浸かっていられるけど、こんなドキドキしてて身が持たないかと上がろうとしたら、




「ダメ。まだ5分も経ってない。」




って、五条先生は離してくれない。




「でも、もう上がりたいです…!の、のぼせちゃうから!」




と言うと、




「だからお湯ぬるくしてあるだろ。何のためにそうしたと思ってる。ひな忘れたか?これ、お仕置きだぞ…?俺の言うこと聞かないと。それに、まだ何もしてないんだから…」




そう言って、胸の前でクロスさせてたわたしの手を掴んで退けた。


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