ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第90章 デート
それから、ご飯の後にもう一度熱を測って、聴診をして、首を触るとリンパが腫れてるんで、
「ひな、あーって言いながらお口開けて。」
「あー…」
と喉を見てみると、案の定こっちもやられてる。
「喉も痛いか?」
「…少し、コホコホ」
「よし、そしたらお薬飲もう。その咳も、喘息じゃなくて風邪のせいだ。お薬飲んだら、たくさん寝て早く治そうな。」
と、家に置いてあった薬をいくつかひなに飲ませたら、俺も一緒にベッドへ入り、ひなの寝かしつけ。
ぽん…ぽん…ぽん……
俺は涅槃像の体勢で、しっかり布団を掛けた上から、ひなのお腹の辺りをリズム良く叩く。
するとひなは、すぐによく眠ってくれて、次に目を覚ましたのは夜の9時を過ぎてから。