ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第91章 ひなのウイルス
「そんな…。風邪で苦しむ五条先生、放っておけないです…!」
「ダメだ。大したことないし、そんなしんどくもないから。ひなはこの部屋入って来るな…ゴホゴホゴホッ」
「大したことないならそばにいさせてください。大したことあるから自主隔離したんでしょ?それに、こんなに咳が出てしんどくないわけないですよ…。顔だってすごく赤いのに…」
と五条先生のおでこに手を伸ばそうとすると、
「ひな…っ!」
「…っ。」
五条先生にその手を掴んで止められた。
「俺は大丈夫だから、ひなは寝室戻りなさい。ひなに移ったら大変なんだ…。頼むから、少しの間だけ離れてくれ。ごめんな、俺は寝たらすぐ治るから。な?まだ朝早いだろ、もう少し寝ろよ。」
ぽんぽん…
「五条先生…」
「ゴホゴホッ…ほら、早く行け…」
「……。」
「ひな。」
「……やっぱり、わたしここにいr」
「ひなっ。言うこと聞かないと怒るぞ…??ゴホゴホッ。ほら、しんどいのに怒らせるのか?ゴホッ…!」
「………わかりました。何かあったら、すぐ呼んでください。」