テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第91章 ひなのウイルス



「そんなニヤニヤと俺を見ないでください…。」



「ははっ。まぁ、悠仁が大したことなくてよかった。パブリン飲んだなら薬は必要ないかな?いくつか持ってきたけど…って、そうだ悠仁。救急箱どこやった?ひなちゃんがどこにもないって探し回ってて、俺もいつものところ見たらなかったけど。」



「あぁ、すみません。救急箱は俺の部屋に移したんです。ほら、ひながまた勝手に市販薬飲むといけないので、隠しておこうと。」



「なるほど、そういうことだったのね。それなら了解。」



「もしかして…、ひなって救急箱探してて火傷しました?」



「残念ながら、正解だね。」



「そうだったんですね…。」



「まぁ、傷が残るほどではないと思うから大丈夫。自分を責めるのは禁止だよ。ひなちゃん、さっきもまた悠仁にごめんって言わせたって、ちょっと落ち込んでたんだから。」



「はい、すみません…。あ、そうだ藤堂先生。これは先に謝らせてください。たぶん、ひなもう1回風邪引くと思います。俺の、移ってるかと…。」



「それなら大丈夫。そうなるかなって、ひなちゃんの薬と点滴も持って来てあるから。」



「さすがです、ありがとうございます。それなら、病院行かなくて済みそうですね。」



「あ、そのかわり今夜泊まるね。朝には熱出すと思うから。」



「もちろん。むしろ、お願いします。」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ