ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第93章 誕生日の温泉旅行
「寒くないか?」
「うん、あったかいよ。」
足があったかいのはもちろんだけど、五条先生が腰に手を回してくっついてくれてるから、寒くなんてちっともない。
「たくさん歩いたな。ちょっと疲れただろ、大丈夫か?」
「全然大丈夫です。」
「今日も明日も旅行はまだまだ続くから、しんどくなりそうなら言うんだぞ。」
「はい。」
「今14時半だな。15時になったらチェックインできるから、ここでゆっくりしてから行こう。」
ということで、足湯でひと息つく間、五条先生の体に頭をこてんと預けた。