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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第93章 誕生日の温泉旅行



そして、足湯の後はいよいよお宿へ。

五条先生に鍵を開けてもらって部屋に入ると、




「わぁ……すごい!!」




少し離れになったこの部屋はベッドも畳もある和洋室になっていて、露天風呂がついている。




「五条先生、見て!外にお風呂ついてるよ!!」




大興奮なわたしは、トコトコトコ…っとさっそく部屋中をルームツアー。




「わぁ、中のお風呂も広いね!」

「このアメニティーいいやつだ!」

「クローゼット開けたら勝手に電気ついた!!」




といちいちコメントしてまわり、




「ふぅ…!」




まるで一仕事終えたかのように、ソファーへぽすんと腰を下ろすと、




「ははっ。そんな動き回って疲れただろ。部屋、気に入ってくれたか?」



「はい!とても!!こんな素敵なところにお泊まりできてうれしいです!」



「よかった。ひなが喜んでくれて俺もうれしい。夕飯まで少しゆっくりしよう。」




と五条先生もわたしの横に腰を下ろした。

と思ったら、




「ひな、これ。」




突然、小さな紙袋を渡された。


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