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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第93章 誕生日の温泉旅行

-五条side-




「なーんか勘違いしてないか〜?俺、さっきなんて言った?」



「え?」




露天風呂に入ろう。



もちろん俺は、ひなと一緒に入るつもりで言った。

それなのにひなは、恥ずかしがる様子もなく大喜びで準備をし始めたが…




「ろ、露天風呂…に、今から入ってもいいんですよね?あ、そっか。温泉に入る前は先にお菓子とお茶でしたっけ!」




って、やっぱりわかってない。

頭は決して悪くないのに、どうしてこんなに鈍いのか。




「はぁ…。」



「え??あっ、ち、違うの?あれ…?ご、五条先生…?」




ひなの頭に顎を乗せてため息をつく俺に、ひなは困惑した様子。




「あのさ、ひな。ひなと俺は恋人同士。カップルで温泉旅行に来たんだよな。」



「は、はい。そ、そうです//」



「で、俺たちは今、露天風呂付きの部屋にいるわけだ。」



「い、います。」



「そこで、彼氏が"露天風呂入ろう"って言ったんだろ?」



「う、うん。」



「1人で入ろうとする彼女がどこにいるんだ?」



「えっと、……ん??」



「ん?」



「……えぇっ!?」




ようやく理解したひなは、俺の方にガバッと振り向いて、大きな目をさらに大きく見開く。


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