ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第93章 誕生日の温泉旅行
そんなこんなで、夜のお風呂もしっかり満喫して、パジャマに着替え、そろそろ寝るのかなってベッドに腰掛けようとすると、
「ひな、ちょっと待って。」
「えっ…?」
「プレゼント、まだ渡してない。」
そう、後ろからハグしてきた五条先生の手には、リボンが結ばれた小さな箱が。
「ぇっ…」
ポーチもシュシュも買ってもらったし、バースデープレートも用意してもらった。
そもそも温泉に連れて来てもらって、こんな素敵な宿に泊まれて、この旅行が誕生日プレゼントだと思ってたから、びっくりし過ぎて言葉が出ない。
「開けてみて。」
と言われ、リボンをほどき、箱の蓋を開け、折り重なった薄い紙を捲ると、
「かわいい…。」
キラキラ輝くブレスレットが。
ピンクゴールドの華奢なチェーンには、恐らく本物であろうダイヤモンドの粒が3つ並んでる。