ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第15章 複雑な光景
_____数日後
朝の回診も終わり、ベッドの上でぼーっとしてると、カーテンの向こうから明里ちゃんの声が。
明里「パパ!ママ!」
パパ…、ママ…、か…。
明里ちゃんのうれしそうな声を聞いて、なんとなく胸がキュッとなる。
そしてお昼ごはんの時間。
食事が運ばれるとともにカーテンが開けられて、いつものように夏樹くんが見える。
どこかに行っていた明里ちゃんと明里ちゃんのご両親も戻ってきたみたいで一緒にいる。
すると、明里ちゃんのご両親が、
「明里がいつもお世話になってます。」
と、わたしと夏樹くんに挨拶をした。
どうしていいかわからず、わたしは頭をペコッと下げてごはんを食べた。