ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第94章 First kissと…
「ま、待って…っ。」
五条先生の手を慌てて掴むけど、
「待たない。」
すぐにその手を掴み返される。
「ま、待って…!」
胸を隠したくて抵抗するけど、
「だから待たない。」
手首をしっかり掴まれて、ベッドに押さえつけられて、
「俺はずっと待ってたんだ。ひなが20歳になるまでは…って、ずっと我慢して待ってた。だからもう待たない…。」
そう言って、わたしの胸を優しく包んでしまうから、
「お、お願い…待って…!」
今度は少し涙目で訴えたら、
「これ以上は無理そうか…?先に進むの嫌か…?」
と言われ、
「わかんない……けど、は、恥ずかしい…。とにかく恥ずかしいよ…わたしだけ、こんな格好……」
と言うと、
「じゃあ…、俺も脱いだらいいんだな?」
そう言って、わたしの返事も聞かず、上のパジャマを脱ぎ捨て、なぜかズボンも脱ぎ捨て、わたしを抱き起こし、わたしのパジャマも脱がせてしまい、
ぎゅっ…
「ひな、もう少し落ち着け。緊張しすぎだ。」
とわたしを抱きしめた。