ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第96章 偉大な母
「ごめん……」
なんて情けないんだと、ため息とともについた言葉は、
五母「私に謝ってどうするの。」
すぐに突き返されるが、ごもっとも。
宇髄「おっしゃる通りです。私どもみんな、ひなちゃんの心に寄り添うことを怠っていました。」
藤堂「主治医の責任です。」
工藤「心臓に関しては私が担当です。事故後は私が主に診ていましたので、私の責任です。」
五母「だから、私にそんなこと言っても仕方がないでしょうって。」
と、みんなで揃って怒られると、
五父「それにしても、さすが母さんだな。母さんに頼んで本当によかった。」
って、親父はこの空気を変えようとしたのかボケてるのか、少々呑気に言うもんだから、
五母「あなたは馬鹿ですか!先生方を指導する立場にいるのだから、責任があるとすればお父さんなのよ、わかってる!?」
って、ひなが寝てるのにソファーを立ち上がって親父を責めるお袋。